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RPGごっご<ts4> 小話風

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魔法使いであり、高名な美術愛好家でもあった初代城主。
そのコレクションが飾られたこの大広間は、古典美術史を探求する者にとっては憧れの史跡である。


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ギルドの仲間たちは、地下回廊めざして『絵画の大広間』の階段を下っていきました。


「うわぁ~っ 見てください、コーデリア姫の作品がすべて揃ってますよぉ~!」

「気をつけろルーキー! いくつかの絵画に【トラップ魔法】が仕掛けられているのが確認されてるっショ。
 防護陣は展開させてるが、近づきすぎると吸い込まれちまうぜぇ」
「うっ、ひゃい!」

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初代城主がとくに力を入れて研究していたのが【転送の魔法】で、晩年は【ぽーときー】と呼ばれるキー(鍵)となる物体を使用した瞬間移動の魔法の研究に心血を注いでいたと伝えられている。
この広間の絵画のいくつかも初代城主によって【ぽーときー】にされている=さきほどの【トラップ】とはそのことである。

「まだ半分も調べ終わってない上、中には試作されたキーもある。前々回の調査団が絵の中に閉じ込められたっつうレポートは読んだろう?」
「はい、たしか『夫婦の肖像』でしたね」
「救護がくるまでの二日間、やつらは延々と夫婦喧嘩につきあわされたらしい。…まったく、笑えないっショ」

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閉じ込められた絵の中には、【絵の内の世界】が広がっていたそうだ。世界といっても、件の『夫婦の肖像』内の世界は描かれた夫婦の暮らしていたと思われる屋敷の一角だけ、そのなかで夫婦は諍いつづけているそうだ…。
レポートには、【絵の内の世界】は描いた画家の対象への心情が色濃く反映されることが推察されると、興味深く綴られていた。

魔法使いであり、高名な美術愛好家でもあった初代城主。彼自身も絵画を嗜み、数多くの作品を残している。
【転送の魔法】に【ぽーときー】、【絵の内の世界】彼が求め続けたものはなんだろう。
彼の最期の作品といわれる…未完成の絵画が脳裏をよぎる。柔らかい陽射しがさす庭園に微笑む人物が描かれていた。あのひとは……。

ぺちっ 
「サカミチィ、だ~か~らぁ、気を抜くなっショ!」
額を指で弾かれ、顔をあげるとマキシマさんの少し怒った視線とぶつかる。(大変だ!)
「うわぁあ、すみません! すみません!」(…イケナイ、調査中なのを忘れて想像に浸ってしまった。)
「好奇心は悪いことじゃねぇ。だか【トラップ魔法】てえのは、人の意識に反応して惑わしてきやがる。
 こういうグレーゾーンな場所では観察を怠るなっショ」
「はいっ」(マキシマさん、かっこいいなぁ)

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「どうでしたぁ? 新人は」
「…気が多くて危なっかしい…が、魔法に関しての嗅覚ぅ?は、まぁ…及第点やっても…」

「ふわ~~っ!! タドコロさん、今夜のシチューもオイシイで~~す!!」
「がはははっ、そうか!! いっぱい食えよぉ!」
「はぁ~い!」

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「……」   「……、プスww」   

<小話 終わり>
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